Emotiomal story Case03
Chapter01
ぽつんと立っている小さな教会
1970年代、まだ高嶺の花であったリゾート挙式を行ったおふたりがいた。
この教会のたたずまいが気に入り、どうしてもここで式を挙げたかったという。
挙式後、おふたりには娘さんが生まれ、幸せな家庭を築いていった。
時間は流れ、娘さんも年頃になり結婚することに。お嬢さんの名は、典子さん。フィアンセの明弘さんと花嫁の典子さんは、たくさんの会場を見学に。
そのなかの一つとして訪れたのが、森のなかの穏やかな坂道を上った小高い丘の上にぽつんと立っている小さな教会。
そう、長野・蓼科高原教会「セントブライズ」。かわいいチャペルの姿に一目ぼれ。すぐにご予約、そして打ち合わせがスタートした。
Chapter02
心を込めて蘇らえた神聖な場所
「セントブライズ」は、ブライダル職人 小原が、風で吹かれ落ちた小枝と塵に埋もれていた教会を、心を込めて蘇らせた神聖な場所。
その場所を気に入ってくださった若いふたり。
いつものようにゆっくりと時間をかけて打ち合わせをすすめ、おふたりらしい結婚式の式次第を決めてゆく。あとは当日を待つばかり。
そして挙式当日、娘の結婚式の参列するために「セントブライズ」を訪れた新婦 典子さんの両親は、はたと足を止めて目を見合わせた。
Chapter03
ずっと待っていたかのような偶然と奇跡
まぎれもなく、ここは、両親が新婦と同じ年頃のころ、あの日ふたりが一目ぼれて挙式を挙げた小さな教会と同じ場所。
改装されキレイになっているけれど、昔と変わらない同じ形のかわいらしい屋根にひっそりとしたたたずまい。
まさに、ふたりが挙式をしたチャペルが目の前に。そしてあの時の担当牧師との再会 そして挙式。
蓼科の森のなかで、ずっと待っていたかのような偶然と奇跡。母娘は驚き、喜び、一層の家族の絆を深める結婚式になった。
還暦になったら もう一回式をあげようかと 新婦の父は笑顔で語った。
そんな偶然をも作り出す長野・蓼科高原教会「セントブライズ」は、まさに家族の絆を強める教会なのです。